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【第2回】パトカー、救急車、バスなど車載カメラの活用術

映像監視のすべて <監視カメラ活用術特集>

治安の悪化などにより、映像監視に対する関心が高まっている。 日本実務出版発行のセキュリティー情報誌「安全と管理」にて、2007年の半年間、映像監視の「過去・現在・未来」、現状から今後のあり方についての監視カメラ活用特集ページを当社常務取締役 西山智史が受け持たせていただきました。 ここではその掲載記事全6回をご紹介いたします。

当社常務取締役 西山智史

当社常務取締役西山智史

今回は、近年注目されております車載カメラについてお話しいただければと思います。まず、車載カメラの現状についてお伺いします。

車載カメラについては2つのタイプがあると考えています。一つは、現在の主流で、SDカードなどのバックアップ用のメディアに映像を記録するタイプです。センサーと連動させて、衝突などの事故があったときのみメディアに記録するという仕組です。設置も容易で、価格も安価で済みます。すでにタクシー業界ではかなり導入が進み、都内では車両の大半に搭載されています。

もう一つのタイプはどのようなものでしょうか。

これは当社で手がけているものですが、DVRを用いて24時間、常時録画を行うというタイプです。日本では普及が遅れていますが、欧米ではバスなどの交通機関のほか、救急車、パトカーなどにも搭載されています。

DVRを用いるメリットはどのようなものになりますか。

複数の映像を同時に、しかも24時間、記録し続けることができることですね。

複数の監視が可能ということですが、監視する箇所はどの辺りになりますか。

たとえばバスに4台のカメラを設置する場合ですと、通常の前方監視のほかに車内の状況、後方監視、そして運転席付近の監視になります。

他のメリットはいかがですか?

これらのカメラは録音もできますので、乗客との会話を記録することで運転手の対応の仕方や交通マナーなどのチェックを行えることもあげられます。 また、お客様からバス会社に寄せられるクレームの解決、というメリットもあります。今クレームとして多いのが、お年寄りが車内で転倒して怪我をされた、というものです。誰かに押されたからか、それとも運転中の急ブレーキで転倒したかによって責任の所在も変わります。運転中ならバス会社の責任になりますからね。そのほか、路上駐車から発進した車と衝突し、車体が破損した場合に前方の映像が記録されていれば、どちらの車両に過失があったかも証拠として残すことが可能になります。

そのためにも、常時録画システムが必要であるということですね。

最終的には、バスと親会社が同じ鉄道会社からも需要が広がるものと予測しており、そこまでを踏まえたうえで、各社とも様々なバス会社に活発に営業活動を行っているところです。ここ1、2年でバス業界からも何らかのアクションがあるのでは、と考えています。 GPS、インターネットの応用も可能 さらに特筆すべきはGPSと連動可能なことで、これにより現在バスがどのあたりを走行しているかが遠隔地から把握できるため、管理体制の効率化が図れます。また、速度も記録できるため、たとえば事故が起きたとき、制限速度を守っていたかがわかるのです。

海外では警察や救急車両関係の用途もあるということですが?

警察車両の場合は交通違反など、事故現場でのやり取りの記録が可能です。救急車の場合は患者さんの状況をリアルタイムで確認できるというメリットがあります。DVRはインターネット回線と接続できますから、患者の状態を各病院とつなぎ、理想的な治療が行える病院を探し、スムーズに搬送することもできます。そうなると、患者さんがたらい回しにされることもなくなるでしょう。

使用されるカメラは特殊なものなのでしょうか。

いえ、ごく普通のカメラで対応可能です。いろいろなカメラを組み合わせることが可能なところがDVRの特徴でもあります。広角のもの、ズームアップが可能なもの、夜間用の赤外線、とお客様のご要望をすべて満たすことが可能ですので、ご興味がおありの方はぜひともお問い合わせ頂ければと思います。

50 安全と管理2007・2月号