無線通信を活用した長距離映像伝送システム｜小豆島総合開発株式会社様

こんにちは！

日本防犯システム高松支店の松田と申します。
本日は、弊社ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

日本防犯システムでは、防犯カメラ・レコーダをはじめとする各種セキュリティ関連製品を取り扱っており、導入にあたっては最適な機器選定・防犯システムのコンサル提案をさせていただいております。

私、松田は高松市を中心に四国エリア全般を担当しております。
今回は香川県小豆島にございます「寒霞渓ロープウェイ」に設置のご提案をいたしました長距離映像伝送のシステムを導入のポイント・設置機器の情報などを交えてご紹介してまいりたいと思います。

500ｍを超える長距離の映像データ送受信のシステム提案に不安や懸念をかかえていらっしゃる皆様の参考になれば幸いです。

設置先企業情報
クライアント課題
長距離伝送システム概要
導入のポイント
使用機器一覧
最後に

設置先企業情報

基本情報	会社名：小豆島総合開発株式会社設立：1961年10月6日所在地：〒761-4411　香川県小豆郡小豆島町安田甲144番地の88
事業内容	索道業（ロープウェイ）、飲食業、土産物販売、通信販売、旅行業
設置機器構成	PF-CW1043×3台 JS-RW5004-04×1台 PF-EA053×3台 DP-DD1316×1台 PoE対応スイッチングハブ×2台屋外向け無線LANアクセスポイント×2台 21.5型ワイド液晶ディスプレイ×2台
JSS機器導入のきっかけ	警備業務を依頼されている四国警備保障様（ https://shikoku-keibi.co.jp/ ）を通じて、施設全体の防犯カメラシステム構築をご依頼いただき、JSS機器の導入がスタート。その後、ロープウェイ監視（従来＝双眼鏡での目視確認）の業務改善についてご相談いただき、今回のシステム構築に。

クライアント課題

システムを設置提案した対象の施設は、瀬戸内海国立公園小豆島の「寒霞渓ロープウェイ」。日本で唯一、空・海・渓谷を一度に眺望できる島のロープウェイとして観光客にも人気のスポットです。

人気の観光スポット：寒霞渓ロープウェイ

安全な運用のために日次の業務として、荷台車・ケーブル・風の影響を監視しています。
システム導入前は望遠鏡を利用した人力での監視をおこなっていたため、担当者の負担が非常に大きく、安全性も担保できているか確認しづらい点が課題になっていました。

また、防犯カメラを導入するとしても、システムの全長が1kmを超える長距離の環境だったため、通常のネットワークカメラシステムでの構築は現実的でなく、お客様も悩みをかかえておりました。

全長1km、高低差300mを超える環境のためシステム構成・設計が困難に

そこで、無線LANアクセスポイントを利用した長距離伝送システムをご提案いたしました。

長距離伝送システムの概要

監視エリアである「山頂駅」と「こううん駅」の2拠点を結ぶ機器の構成は以下。
それぞれに長距離監視用のPTZカメラ・レコーダ・モニタを設置し、1km前後はなれた拠点間を無線LANアクセスポイントで通信をする構成です。

採用いただいたシステム構成の概念図

導入のポイント

導入提案の決め手になった部分は以下の点です。

高性能屋外PTZカメラで光学36倍ズームが可能
長距離伝送を可能にした無線通信機器
遮蔽物が少なかった設置環境
施工のコストを大幅に削減
落雷による機器不良のリスク軽減

従前のクライアント課題が「超長距離監視の安全性担保と人力監視による管理者負荷の軽減」だったので、長距離監視を可能にする屋外PTZ防犯カメラ（PF-CW1043）、1kmの長距離映像伝送を可能にするシステム構成というインフラ面が大きなポイント。
また、付近に遮蔽物が少ない（ロープウェイが通るので当然ですが）ため、無線通信を妨害しない設置環境だったことも導入への追い風になりました。

結果として、有線設置と比較して施工コストを大幅に削減でき、無事採用につながりました。
無線を採用した副産物として、落雷による機器不良のリスクを局所に細分化できたことも、運用時のユーザーメリットになっています。
今回のシステム導入を通じて小豆島総合開発株式会社様にも評価をいただき、営業担当として充実感が大きい、喜びを感じられるプロジェクトになりました！