【導入事例|インタビュー】港湾へのSIMカメラ導入

SIMカメラの導入事例(清水港)

本記事をご覧になっている皆様は「水先人」という仕事をご存じでしょうか?
混雑した港湾や複雑な水域にて、大型の貨物船や客船が安全に入出港、停泊することをサポートする日本の海運事業にかかせない役割です。
今回は、その水先人の方々の安全な業務遂行を目的に、港内の風向や風速などをリアルタイムに遠隔モニタリングするため、JSS製のSIMカメラ「PF-CS860」を導入いただいた事例をご紹介します。
港湾業務の安全を支えるために活用されているSIMカメラの事例について、清水水先区水先人会の小林様、JSSの販売代理店担当者として東海ワッチサービス株式会社の前嶋様より、導入経緯や背景、課題解決に向けた取り組みについてお話を伺いました。

設置先・販売代理店のご紹介

基本情報 依頼主:清水水先区水先人会
所在地:〒424-0922 静岡市清水区日の出町10-80 清水マリンターミナル3F
URL:https://www.pilot.or.jp/districts/information/info19.html
業務内容 港湾内の入出港業務/航行業務 など
設置機器 PF-CS860(1台)
代理店紹介 社名:東海ワッチサービス株式会社
本社:〒455-0032 名古屋市港区入船一丁目4番28号
清水支社:〒424-0922 静岡県静岡市清水区日の出町10番80号
設立:1962年11月
URL:https://tws-office.com
事業内容:船舶上の警乗警備並びに貨物の警備保全 / 沿岸倉庫内及び野積貨物の警備監視 / 艀積荷貨物の警備監視 / 事務所、倉庫、工場の警備監視 など

導入の目的・課題

ジャパン・セキュリティシステム(以降、JSS):本日は、清水水先区水先人会の小林様、代理店として東海ワッチサービス株式会社の前嶋様よりお話を頂きたいと思います。
お二人とも、本日はご協力いただきまして、ありがとうございます。
今回、弊社から提供しておりますSIMカメラ「PF-CS860」について導入経緯や活用方法、採用時のエピソードなどを伺えればと思っております。よろしくお願いいたします。
まず、きっかけや導入の目的について教えていただけますか?

前嶋様:JSSさんのサイトを通して依頼主の小林さんからご相談をいただいたのがきっかけです。
業務の安全な遂行のために、遠隔で風向風速計の確認を行いたいというのが導入の目的と伺いました。計器の画面確認のために防犯カメラを利用するということで、珍しいご要望・使い方だったなと思います。

写真中央:水先人会 小林様/写真左:販売代理店 前嶋様/写真右:JSS営業 松本

JSS:小林様にお伺いしたいのですが、SIMカメラ導入前はどのように風向風速計を確認していたのですか?

小林様:以前は、関係先へ電話で風向・風速を確認していました。
しかし、確認したい地点と計測地点が離れている場合、実際の状況との差が生じてしまい、業務判断がしづらいことがありました。港湾内では地形や構造物などの影響により、場所によって風向・風速が大きく変わることがあるのです。
そのため、正確な数値を確認できる場所に設置した風速計を遠隔で確認したいという要望がありました。また、リアルタイムで常時確認できることも重要なポイントといえます。

JSS:「遠隔」・「リアルタイム」という言葉がでてきましたが、もう少し詳細に教えてもらえますか?

小林様:そもそも我々の仕事(水先人)についても少し解説する必要があるので、そこに触れたいと思います。
水先人は客船や貨物船などの大型船舶の入出港をサポートする事が仕事です。
入港する際は、港外までパイロットボートという小型船で移動し、対象の大型船に乗り込みます。その後、操舵を指示して安全に港内に導き、作業を支援するタグボートに指示を出して接岸させます。出港する際は、船を離岸させ、安全に港外まで導くのが仕事です。

水先人業務のイメージ図

小林様:パイロットボートと大型船間の移動は海上で行うので、海洋気象の状況次第で命に関わる危険な業務になります。そのため業務の安全に直接影響する風向・風速情報には正確性がもとめられます。風向・風速に関していえば安全に業務を遂行するための基準があり、その基準に従って入出港する/しない、作業を支援するタグボートは何隻使用するか、などを判断しています。
ただ、風向・風速は変わりやすいものなので、数値確認から実務対応までに移動等で時間がかかってしまうと、その間に実際の風速が変わっていることも多いのです。そうなると安全な業務遂行に支障をきたしてしまうことから、リアルタイムに遠隔で確認できることが重要なのです。
様々なアプリやサービスで類似情報を得ることもできますが、それらで提供されている情報はあくまで「ある程度広範な地域」を平均してならした数値でしかありません。実際の業務地点に近い風向・風速をより正確に確認するためには、独自に確認できる環境を用意する必要がありました。

SIMカメラの導入・設置・施工

JSS:通常のネットワークカメラでなく、SIMカメラで提案をされた背景を教えてもらえますでしょうか?

前嶋様:既設のネットワーク環境に依存せず、リアルタイムに遠隔確認できる構成が求められていたため、SIMカメラが適した条件だったと思います。

東海ワッチサービス株式会社様の会議室にて

JSS:本製品(PF-CS860)は、他の現場で導入された事はありましたか?

前嶋様:導入はコチラの現場が初めてです。その前のSIMカメラ(PF-CS734)は何度か取り扱ったことがあって、小林様からご相談いただいた際も、当時の現行機はPF-CS734でした。提案を進めていく段階で新製品のきりかえがあり御社の担当営業からも推薦していただいたので、PF-CS860で導入を進めていくことになりました。

JSS:初の導入とのことですが設置・設定などは問題なく行えましたか?

前嶋様:特に問題ありませんでした。
LAN配線が不要で、比較的簡易に設置できて、設置後の位置の微調整も行いやすかったと思います。定期的なリブート機能も備えているので、安定した運用を続ける上で安心感がありましたね。以前、PF-CS734を設置した経験はありましたが、今回のPF-CS860は軽量化もされていて、より使い勝手が良くなった印象です。
あえていえば、ピント調整の点で設置当初は風速計の画面が正確に撮影できず位置を変更したことでしょうか。
カメラ自体が固定焦点でピント調整ができないため、画面の反射を防いだり、計測器の小さい数字を視認できるようにするためには、細かくカメラの設置位置や角度を調整する必要がありました。 小林さんにもご協力いただき、運用開始後も調整しながらすすめていくことができたと思います。

小林様:落下防止のために、少し工夫をしました。設置場所は必ずしも安定した環境ではなかったため、落下防止用のワイヤーやロープも組み合わせるなど、現場に合わせて安全面を工夫しながら設置しました。
私どもは防犯カメラについては知識がないので、前嶋さんにサポートいただきながら運用開始することができて安心しました。

導入されたSIMカメラ「PF-CS860」

今回、導入されたSIMカメラ「PF-CS860」

PF-CS860の製品選定について

JSS:導入や設置・施工についても詳細にありがとうございました。
SIMカメラ自体は競合の類似製品も存在しますが、その中から本製品(PF-CS860)を採用いただいた理由を教えていただけますでしょうか?

小林様:元々は、別の会社に相談していたんですが、コストや仕様が見合わず見送っていました。
インターネットを通じて様々な防犯カメラをさがしている中でみつけた製品の一つが御社のSIMカメラ(当時は旧製品の「PF-CS734」)だったと思います。御社のHPから問い合わせたところ販売代理店の東海ワッチサービス様をご紹介いただきました。その時にわかったんですが、うちの事務所と同じビルにはいってたんですよね(笑)

前嶋様:ビックリしましたね(笑)、松本さん(JSS中部支店の営業担当)からご紹介いただいたときには。「弊社から数メートルですよ」って話になって、世の中狭いなと思いましたね。

小林様:東海ワッチサービスさんと我々の事務所とは、本当に目と鼻の先なので、レスポンスも早いですし、親身になって対応いただけますし、元々の他社提案製品よりも大分コストパフォーマンスもよいので、採用に時間はかかりませんでした。
製品仕様でも、屋外向けで防塵・防水設計になっている点や、高温環境にも対応できる耐久性なども採用に至ったポイントです。また、IR照射や白色灯など複数の撮影条件を試せたことで、表示モニターを確認しやすい映像に調整できた点も非常に助かりました。
そのような仕様を他社製で見積もりすると高額になってしまったので。

前嶋様:製品切り替えのタイミングもよかったのではないかと思います。旧製品から切り替わる前後のタイミングで案件の相談をいただいたと思いますが、製品仕様が変わったことで、ご要望にさらにマッチした製品を手配できました。
特に夜間監視性能は旧製品から大幅にグレードアップした点ではないでしょうか。

新・旧SIMカメラ製品比較

新旧SIMカメラ比較から分かる「PF-CS860のココがすごい!」

新型SIMカメラ「PF-CS860」と旧モデル(PF-CS734)を比較してどのようなポイントが向上したのか、ご紹介しています。

案件全体を振り返って

JSS:導入にあたり、JSS側のサポート体制も含めて案件全体を振り返っていただけますでしょうか。

前嶋様:JSSさんとは付き合いが長く、旧社名(日本防犯システム)のころから取引させていただいております。
防犯カメラの提案については基本的にJSS製品のみを扱っておりまして、日ごろから営業担当の松本さんにサポートしていただいております。今回も、提案にあたり案件相談はもちろんですが、事前のデモとして監視用のスマートフォンを複数台用意した接続テストの協力をいただいたり、非常に手厚くサポートしていただいたなと。
弊社としては、元々、港湾の警備業務からスタートした会社ですので、今回の案件を通して港湾業務の安全管理に寄与できたことは、ありがたいことだと感じました。
JSSさんのサポートもあって結果として、適切な製品の採用と安定した運用環境の実現ができたので、非常にありがたかったです。

小林様:先ほどの接続テストの件もそうですが、前嶋さんも松本さんも非常に対応が良く、レスポンスがはやかったので助かりました。他社とのやりとりでは非常に時間がかかってしまっていたので。
我々としては、コスト面・仕様面ともに満足いく要望をみたした製品を提供していただき、導入まで親身になってサポートいただけました。ありがとうございました。

JSS:お二人とも非常に励みになるお言葉をいただき、誠にありがとうございます。
最後に、前嶋様にお伺いしたいと思います。今後のJSSに期待している製品はどのようなものがありますか?

前嶋様:そうですね。今回のSIMカメラでいえばバリフォーカルのタイプがあるといいなと思いました。また、弊社は警備業務が主軸なので、ボディカメラが展開されたらありがたいですね。
他にも港湾周辺には、倉庫、冷凍・食品加工工場など敷地面積の広い大規模な現場が多いので、アナログHDタイプの全方位カメラは需要があるのではないかと思っています。

JSS:貴重なご意見をいただきありがとうございます。お二人ともインタビューにご協力いただきありがとうございました!

製品購入についてのお問合せ

ジャパン・セキュリティシステムでは、今回とりあげたSIMカメラの他にも様々な製品やソリューションを取り揃えております。是非お気軽にお問合せください。

お問い合わせはこちら

関連記事

INQUIRYお問い合わせ