沿岸や化学プラントに最適な耐腐食性能「Esprit Anti-Corrosion」

塩害・化学薬品への耐性に優れた耐腐食カメラシリーズ「Esprit Anti-Corrosion(エスプリ アンチコロージョン)」

防犯カメラのシステム選定において、最も頭を悩ませる要素の一つが「設置環境」です。
店舗やオフィスなどの屋内監視や市街地・公道などの街頭防犯であれば、一般的な性能の防犯カメラである程度の長期間を運用することができるでしょう。
しかし、常に潮風に晒される沿岸部や、化学物質が飛散するプラント、頻繁な高圧洗浄が求められる工場などに設置する場合、数か月程度で動作不良を起こしてしまうケースもあります。
故障により、監視の空白期間が生まれる事はもちろん、製品自体の修理・交換コスト、交換作業に費やす工事費などのメンテナンスコストも発生するため、沿岸部をはじめとする過酷な環境では一般的な性能の防犯カメラは導入しづらい状況でした。

こうした「製品の腐食が発生する過酷な環境での監視の課題」を解決するために開発されたのが、米国のPELCO製「Esprit Anti-Corrosion(エスプリ アンチコロージョン)」シリーズです。
本記事では、最高峰の耐腐食性能を誇る本シリーズの強みと、3つの製品ラインナップ、そして具体的なユースケースについて詳しく解説します。「沿岸地域や島しょ部での塩害」「プラントや工場での化学薬品」への対策にお悩みの方は、是非、最後までご覧ください。

圧倒的な耐腐食性能

エスプリ アンチコロージョンの特徴

「Esprit Anti-Corrosion」シリーズの特徴は他の屋外用カメラと一線を画す圧倒的な耐腐食性能です。その性能を実現しているのが使われている特殊素材と独自の設計。
こちらではシリーズに共通する主な特徴をご紹介します。

①最高峰の耐腐食素材「AISI 316L ステンレススチール」

一般的な屋外用カメラの多くはアルミニウム合金に塗装を施したものですが、傷や経年劣化によって塗装が剥がれると、そこから一気に腐食が進んでしまいます。
これに対し、本シリーズは筐体全体に「AISI 316L ステンレススチール」を採用。さらに表面に電解研磨仕上げを施すことで、塩害や酸性・アルカリ性の化学薬品、厳しい気象条件に対しても、素材そのものが圧倒的な耐性を発揮します。

※AISI 316Lステンレスとは?
海水に対する耐食性が極めて高く、主に潜水艦の部品、化学プラントの配管、高級腕時計のケース、さらには人体に埋め込む医療用インプラント(人工関節など)にも使われる、信頼性の高い最高級ステンレススチールです。

②最高レベルの防塵・防水性能

防塵・防水性能を示すIP等級では、一時的な水没に耐える「IP67/IP68」はもちろん、最高基準である「IP69」に準拠。これは「高温・高圧の洗浄水」を直接吹き付けても内部に浸水しないことを証明するもので、厳しい洗浄作業が行われる現場にも適応します。
さらに、過酷な環境下での使用を想定した「NEMA Type 4X(腐食保護)」および「NEMA 6P(長時間の冠水保護)」、耐衝撃規格「IK10」もクリアしています。

③国際的な海洋規格の取得

船上や洋上プラントなどの環境では、激しい振動と絶え間ない塩水噴霧に耐えうる公的な信頼性が求められます。
本シリーズは、世界で最も権威のある海事認証の一つ「ロイド船級協会」の認証を取得。船舶や海洋構造物への設置適合性が正式に認められています。

3つの製品ラインナップ

Esprit Anti-Corrosionシリーズは、設置場所の監視目的に応じて3つの形状・センサー構成から選択可能です。

Esprit Anti-Corrosion Fixed

長距離の定点監視・動体追跡に最適なスタンダードモデルの固定型防犯カメラ。2MPの高解像度センサーに光学40倍ズームレンズを搭載。遠方のナンバープレートや不審者の特定も容易に行えます。PELCO独自の「SureVisionテクノロジー」により、明暗差の激しい環境(逆光や夕暮れ時)でも白飛びや黒潰れを抑えたクリアな映像を描写します。

Esprit Anti-Corrosion PTZ

固定型と同様に光学40倍ズームレンズを搭載し、水平360°の旋回と、チルト(上下)動作が可能なPTZカメラ。1台で広大なエリアをカバーする旋回モデルで広範囲を定期的に巡回監視する運用に適しています。レンズ前面にはリモート操作可能な高耐久ワイパーを標準装備。雨や波しぶき、付着した汚れを物理的に除去し、常にクリアな視界を確保します。

Esprit Anti-Corrosion Bispectral PTZ

1台の筐体に「可視光カメラ」と「サーマル(熱画像)カメラ」の2つを配置した、濃霧や完全な暗闇でも監視可能なハイエンドモデル。
豪雨や濃霧、あるいは照明が一切ない完全な暗闇でも、サーマルセンサーが「対象物が発する熱」を捉えて異常を検知。同時に、可視光カメラでその対象をズームアップして詳細を確認する、という「検知と特定」を1台で完結させる最高レベルの監視ソリューションを提供します。

一般的な屋外用カメラとの性能比較

「通常の屋外用カメラ」と「Esprit Anti-Corrosion」シリーズの違いを一覧にまとめました。
導入費用は差がありますが、「過酷な環境における長期的な運用面のコスト」という観点から比較すると、「Esprit Anti-Corrosion」シリーズの優位性がはっきりします。

比較表

導入に適したユースケース

「Esprit Anti-Corrosion」シリーズが持つポテンシャルが真価を発揮するのは、以下のような「社会インフラ」や「重要施設」の現場です。

①沿岸部・港湾施設・船舶

沿岸部・港湾施設・船舶

常に高濃度の潮風や波しぶきに晒される港湾のクレーン、接岸エリア、あるいは船舶のデッキ上でも長期間の運用が可能です。
一般的な防犯カメラでは数ヶ月で塩害によるサビが発生しやすい環境ですが、ロイド認証を取得した本シリーズであれば、過酷な海洋環境でも安定した映像を送り続けます。

②化学プラント・エネルギー施設・各種工場

化学プラント・エネルギー施設・各種工場

腐食性ガスや化学物質が空気中に飛散するリスクがある現場は、本シリーズの耐環境性能が効果を発揮しやすい環境です。
対象としては、化学工場や製薬プラント、石油・ガス貯蔵施設などがあげられます。また、衛生管理のために定期的に薬剤や高温高圧水での洗浄・消毒が行われる食品加工工場のクリーンルームなど、特殊な環境にもマッチします。

③洋上風力発電・オフショアプラント

洋上風力発電・オフショアプラント

主に海外で再生可能エネルギーとして普及が進む洋上風力発電ですが、洋上の設備は「頻繁にメンテナンスに行けない」という最大の課題があります。
一度設置したら故障せず、遠隔からAIやサーマルカメラで設備や周囲の状況監視を自動化できる本シリーズは、無人設備の運用に最適な監視ソリューションだといえるでしょう。
現在の国内では小規模なプラントですが、日本政府は再生可能エネルギーの主力電源として2040年までに大幅な導入拡大を目指しており、今後の設備投資も拡充されていく市場といえます。

④融雪剤を多用する降雪地域の主要道路

車載・船舶での監視

冬季に大量の融雪剤(塩化カルシウムなどの塩分を含む)が散布される降雪地帯の道路も、本シリーズの特徴をいかしやすい設置環境です。
走行する車両が跳ね上げる塩分を含んだ泥水は、道路脇のガードレールや電柱などのインフラの腐食の原因になりますが、同様に付近に設置された監視機器も急速に劣化させます。耐久性と高圧洗浄耐性を併せ持つ本シリーズは、こうしたインフラ監視の現場でも力を発揮します。

最後に

本記事では、圧倒的な耐腐食・耐環境性能を誇る防犯カメラシリーズ「Esprit Anti-Corrosion(エスプリ アンチコロージョン)」を紹介してまいりました。防犯・監視カメラにおいて、「壊れないこと」は最も基本的な、そして最も重要な性能です。特にインフラや重要施設においては、カメラの停止が重大なセキュリティリスクに直結します。
PELCOの「Esprit Anti-Corrosion」シリーズは、初期費用はかかりますが「過酷な環境下で何年も確実に動き続ける」という絶対的な安心と、交換・修理などの見えないコストの削減を提供します。
塩害や化学薬品によるカメラの故障にお悩みの方、あるいはこれから極限環境へのカメラ設置を計画されている方は、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

本製品以外でもPELCO製防犯カメラでは特殊な環境やニーズ・課題を解決するラインナップを多数とりそろえております。
セキュリティに関するご相談はJSSの担当営業まで、是非、ご相談ください。

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