【導入事例】道路をまたいだ公園と市役所を結ぶ無線通信
株式会社ジャパン・セキュリティシステムのメディア記事をご覧いただきありがとうございます。
九州支店に勤務しております川元と申します。
九州支店では、事務所がある福岡を中心に九州エリア全般(沖縄を除く)を対象に営業活動を行っております。九州で防犯システム導入を考えていらっしゃる方は是非ご相談ください。
よろしくお願いいたします。

九州支店メンバーの営業マンブログ
九州の営業メンバーが執筆したブログコンテンツです。「64chレコーダの製品案内」をはじめ、様々な記事を書いております。よろしければ是非ご一読ください。
今回は、九州支店が担当した導入事例をご紹介します。
設置先は大分県にございます豊後高田市役所が管理する公園です。配線工事が行えない現場であったため、無線アクセスポイントを用いた防犯システムを採用いただきました。
- ・物理的に配線ができない設置環境
- ・カスケード※する距離が超長距離で施工コストが高騰
上記のような条件下での導入提案でお困りのお客様に参考にして頂ければ幸いです。是非、最後までご覧ください。
※カスケードとは、ネットワークの中継機器であるハブやスイッチ同士を直列に接続し、配線距離を延ばしたりネットワークの範囲を広げる接続方法です。
設置先のご紹介
今回ご紹介する設置先は豊後高田市が管理する「御玉市民公園」。企業様でなく自治体施設になります。
大分県北部にある豊後高田市では、市を挙げての移住/定住推進策・子育て支援策をすすめており、毎年、社会増(転入者が転出者を上回る状態)が続いています。
雑誌の『住みたい田舎ベストランキング』で初代1位を獲得し、それ以降も13年連続でベスト3を達成していることからも「住みやすい街」であると言えるでしょう。
そのような背景から、市民に安心・安全な居住環境を提供するための防犯インフラにもしっかりと対策をされているのだと思います。
宝島社『田舎暮らしの本』2025年2月号(2025年1月4日発売)の特集「2025年版第13回住みたい田舎ベストランキング」において、大分県豊後高田市が「人口1万人以上3万人未満のまち」のうち、全世代対象の総合部門「第1位」、若者世代・単身者が住みたいまち部門「第1位」、子育て世代が住みたいまち部門「第1位」、シニア世代が住みたいまち部門「第1位」に選ばれました。
| 基本情報 | 設置場所名称:御玉市民公園 所在地:〒879-0605 大分県豊後高田市御玉114 管理元の自治体:豊後高田市 自治体URL:http://www.city.bungotakada.oita.jp/ |
| 設置機器構成 | PF-CW5040:5台 JS-RW4008:1台 無線通信ユニット:4台 モニタ:1台 |
| JSS機器導入のきっかけ | 代理店(株式会社ツウシン様)からの紹介 |
| 代理店紹介 | 株式会社ツウシン 所在地:〒870-0918 大分県大分市日吉町4番8号 URL:http://www.tsu-shin.co.jp/ |
導入の目的・課題
設置先の御玉市民公園
冒頭に記載しましたが、設置先は豊後高田市が管理する公園です。公園に設置したカメラの映像を市役所側でモニタリングをするという要件でした。
市役所からの要望としては、「公園の安全管理として防犯カメラを設置したい」「設置したカメラの映像は市役所内でリアルタイムで監視できるようにしたい」「録画映像は市役所内のレコーダに保存したい」という複数の要件をいただきました。
市役所から200mほどの近い場所にある公園なのですが、以下がネックになり、通常のLANケーブルを利用した有線の防犯システムだけでは解決できない状況でした。
システム導入についての課題をまとめると、以下になります。
- ・電源供給はできるがネットワーク環境がない
- ・公園と市役所の間に公道がある
- ・公園が2ブロックにわかれていて、その間にも公道がある
こういったケースで活躍するのが無線アクセスポイントを活用した防犯システムになります。
設置場所:御玉市民公園
課題解決に向けた提案
無線アクセスポイントは無線信号(Wi-Fi)を飛ばして、遠くにある別のアクセスポイントにデータを送信できる機材です。今回のように物理的に配線が不可能なケースや超長距離の録画データ伝送が必要なケースに有効で、JSSが提案する防犯システムでも取り扱う事例が増えております。
以下、様々なエリアで無線通信のシステムを導入した事例をご紹介したブログ記事です。ご興味がありましたらご一読ください。


基本的に、一つの現場の中で導入する無線通信用のユニットは一つ(送信側1台&受信側1台)の場合がほとんどですが、今回は「公園と市役所を無線接続する」部分と、「公園をまたぐ道路間を無線で接続する」部分とで、2セットのユニットを設置し、それぞれを直列的につないで遠隔監視するという特殊なケースでした。
無線通信ユニット配置イメージ

- ①市役所と公園の間を無線で接続
- ②道路をはさんだ二つの公園も無線で接続
いずれも物理的な問題を回避するために導入したのですが、無線通信を数珠繋ぎのような形で直列的につなぐシステムはあまり経験がなかったので、導入前に若干の不安がありました。
以下がシステム構成の概要になります。
システム構成イメージ

無線アクセスポイントはデータの送信側と受信側で筐体の向き・角度を合わせないと正常なデータ送受信が行えません。今回のケースでは市役所と公園を結ぶ無線アクセスポイント間は高低差があり、安定した通信が確保できるか導入前に懸念がありましたが、事前のデモを入念に行う事で支障なく導入することが出来ました。
今回に限った話ではないのですが、事前のデモは(提案する側にとっても、実際に利用する設置先のユーザー様にとっても)必須のオペレーションだと思います。無線通信の他にもSIMやクラウドカメラなど、特殊な製品を取り扱うときは特にご留意いただきたいと思います。
公園内に設置された防犯カメラ
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
複数台の無線通信ユニットを組み合わせて導入した防犯システムの事例をご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?
JSSでは今回紹介させていただきました事例以外にも、様々な機器・ソリューションサービスを駆使してお客様の課題解決をサポートいたします。
ご不明点や検討に際しての不安がございましたら、是非、ジャパン・セキュリティシステムまでご相談ください。
製品購入についてのお問合せ
ジャパン・セキュリティシステムでは、今回とりあげた防犯カメラシステムの他にも様々な製品やソリューションを取り揃えております。是非お気軽にお問合せください。
お問い合わせはこちら