【新型SIMカメラ導入事例】水門監視の作業を省人化
ジャパン・セキュリティシステムのメディア記事をご覧いただきありがとうございます。
中部支店に所属しております熊倉と申します。
中部支店では、事務所がある愛知県名古屋市を中心に中部地域4県を担当エリアとして営業活動を行っています。
東海エリアで防犯システム導入を考えていらっしゃる方は是非ご相談ください。よろしくお願いいたします。
今回の営業マンブログでは、点検・パトロール作業を弊社の新型SIMカメラで解決した導入事例についてご紹介いたします。
防犯目的ではなく、「SIMカメラを利用した点検業務の省人化」という防犯カメラの新たな活用事例になります。リソース削減・定型業務のDX化を検討されているお客様に参考にしていただければ幸いです。
是非ご一読ください。
導入先企業様のご紹介
今回ご紹介する導入先は三基工業株式会社様。愛知県刈谷市に本社を構える河川設備の設計・製作・施工事業を推進している企業です。
三基工業様が管理されている水門
創業から50年以上、河川設備関連事業に携わっている歴史がある企業で、近年は新事業として洪水浸水対策の「止水板・扉」、省エネ環境に配慮した「ガス圧エンジン」など、環境防災事業の取り組みを開始されています。
| 基本情報 | 会社名 ：三基工業株式会社 設立：昭和42年4月24日 本社所在地：〒448-0007 愛知県刈谷市東境町住吉65番地2 URL：http://www.sanki-k.ne.jp/ |
| 事業内容 | 河川環境整備事業 畜産環境整備事業 防水扉事業 |
| 設置機器構成 | PF-CS860：1台 |
| JSS機器導入のきっかけ | 代理店（中西電機工業株式会社様）主催の展示会 |
| 代理店紹介 | 中西電機工業株式会社 所在地：〒460-0014 名古屋市中区富士見町9-1 URL：https://www.ne-nakanet.jp/ 日本の製造現場の「ファクトリー・オートメーション」を支える専門商社。電子部品の販売、制御装置の設計・製作、コンサルティング業務の3つの事業を軸に、中部エリアのモノづくりをサポート。 |
導入の目的・課題
冒頭で記載した通り、今回の導入目的は「防犯」「不審者・車両等の監視」ではございません。防犯カメラを利用して、「管理中の水門が正常にうごいているか、開閉が問題なく行われているか」という稼働状況を監視するという内容でした。
カメラの設置にあたっての課題・設置条件は以下になります。
- ・水門の監視を遠隔で行いたい（リソース削減したい）
- ・設置場所が山間部でネットワーク環境がない
- ・監視対象は1箇所のみ
- ・夜間の照明がない環境でも監視が必要
- ・屋外で水源も近い場所に設置
設置現場は山間部で、ネットワーク環境が整備されていない状態です。
従来は、設置現場付近の住民にも協力してもらって監視をおこなっていました。付近の住民に水門に出向いてもらい、正常に開閉されているかを確認→三基工業担当者に電話で連絡という流れで水門の稼働を確認していたそうです。
そちらの工数削減を目的に防犯カメラを検討していたのですが、通常の防犯カメラを「ネットワーク環境がない状態」で導入するためには、「レコーダの設置」「配線・ネットワークなどの施工」が必要になるため、1か所の確認のために導入するには費用が高額になることを懸念されていました。
そのような条件の解決策を探していたところ、最適だったのが弊社の新型SIMカメラ「PF-CS860」でした。
仕様面がマッチしてスムーズに採用へ
きっかけは弊社の販売代理店である中西電機工業株式会社様の展示会「ナカネット展示会 2025 in 吹上」でした。三基工業のご担当者様がJSSの展示ブースに設置された新型SIMカメラ（PF-CS860）に興味・関心をもっていただいたところからスタートします。
JSSも出展させていただいた「ナカネット展示会 2025 in 吹上」
中西電機工業株式会社様が愛知県各地で開催されているイベント。5月に吹上で行われた展示会でJSSも参加させていただきました。
その展示会では、私が製品説明に立ち会ってヒアリングをさせていただきました。様々な要件・課題を抱えている案件でしたが、展示会でのご案内以降は条件面での商談・機器研修もふくめて導入までスムーズに進めることが出来ました。
設置環境や条件が仕様にマッチする内容だったことが大きかったのだと思います。
採用にいたった主なポイントは以下。
| SIM通信 | 山間部でネットワーク環境がなかったため、単体で通信＆遠隔でライブ監視できる仕様がのぞましかった。 |
| 単体録画（レコーダ不要） | 監視エリアは1カ所、設置台数も1台のみなのに、レコーダ・モニタの購入／配線工事をすると導入費が高額になる。PF-CS860は付属のSDカードを利用した単体録画のため、初期コストを大きく削減可。 |
| 耐久性 | 屋外・水源に近い場所への設置のため、耐久性・耐水性がすぐれている製品が望ましかった。PF-CS860の耐環境性能は「IP67 / IK10」なので、設置条件にマッチ。 ※IP67＝電子機器の防塵・防水性能を示す等級。粉塵が内部に侵入しない防塵性能／一時的な水没にも耐えうる防水性能を持つことを表す。 ※IK10＝電気機器筐体の耐衝撃性能を表す保護等級。40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐えられる仕様。 |
| 夜間監視性能 | 山間部への設置だが夜間監視も必須の要件だったため、長距離の赤外線照射（約50m）や、白色LEDによる夜間カラー撮影など、従来製品より夜間監視性能が優れたPF-CS860は最適。 |
今回ご紹介している「PF-CS860」は、以下のブログでも詳しくご案内しております。
興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。
新型SIMカメラ「PF-CS860」が、旧モデル「PF-CS734」と比較してどのようなポイントで進化し、どのような性能向上をとげたのかを詳しく掘り下げてご紹介します。
新型SIMカメラPF-CS860の代表的な機能、「スマート機能」「双方向音声通信」「夜間撮影機能」の3点を重点的にご紹介したコンテンツになります。
システム構成のご紹介
本案件の設置機器はPF-CS860のみ。設置もお客様が自前で対応されており非常にシンプルな構成で運用されています。
設置イメージ
今回の案件に通常の機器構成を当てはめると、ライブ／録画監視を実現するためには最低でも以下の機器が必要になります。
- ・ネットワークカメラ or アナログHDカメラ
- ・NVR（ネットワークビデオレコーダ） or DVR（デジタルビデオレコーダ）
- ・モニタ
上記に加えて、配線工事費なども必要です。PF-CS860単体の導入費とくらべて5〜10倍くらいに初期費用が膨らんでいた可能性もあるため、お客様のニーズにマッチした製品を提案できたとおもいます。
SIMカメラが新型に切り替わった時期も良かったと思います。旧製品（PF-CS734）に比べて夜間監視性能が飛躍的に向上したため、照明のない環境での夜間監視という要望にもこたえられたのですが、展示会の実施時期が何カ月か前だったら本製品をご案内出来ていなかったかもしれません。
今回、初めての導入ということでテストもかねて1台のみ採用いただきましたが、今後も別の水門や設置現場への導入を検討していただいています。うまくお客様の課題解決につなげることができて、担当営業として喜ばしい案件でした。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の導入事例は防犯目的ではない特殊な活用方法でした。人手がかかる定型業務を防犯カメラで解決できる良い事例だったかと思いますが、いかがだったでしょうか？
JSSでは今回紹介させていただきました事例以外にも、様々な機器・ソリューションサービスを駆使してお客様の課題解決をサポートいたします。
ご不明点や検討に際しての不安がございましたら、是非、ジャパン・セキュリティシステムまでご相談ください。
製品購入についてのお問合せ
ジャパン・セキュリティシステムでは、今回とりあげた防犯カメラシステムの他にも様々な製品やソリューションを取り揃えております。是非お気軽にお問合せください。
お問い合わせはこちら
